sanpo@Spain

さくせん ▶︎いのちをだいじに

Night12 惜別の祝杯

縁とは不思議なもので。3日間で6回も遭遇したベシベシおじさん。なんと、夕飯を食べに街に出たら、また向こうから歩いてきた! 抱き合ってベシベシし合う。これで7回目の遭遇。なんだか不思議だ。彼はこれからミサに行くと言う。自分は朝に行ったよ、と伝え…

Day12 最後の5キロ

昨夜はジョンさんの激しいイビキに驚きつつも、自分も疲れが溜まっているのか、バタンキューで寝てしまった。 朝ごはん。オレンジは今日もおいしい。 スーさん、ジョンさんも揃って、それぞれ朝ごはん。夕飯を食べ損ねたスーさんは、朝からカップラーメンを…

Night11 サンティアゴの日は暮れて

今夜は最後の公営アルベルゲ。なんと340人収容可能という巨大な宿。そこに今夜はたったの3人のみで宿泊。韓国から来たスーさん。スペイン人のジョンさん。そして私。スーさん、5時半から寝始めた。早い。。。 今日この宿に泊まった最大の理由は、丘の上から…

Day11 ゴール目前

昨晩はなかなか寝付けなかった。もうすぐゴールだと、興奮なのか緊張なのかしているのか。服を一枚脱いで、リラックスしてようやく落ち着いた。暑かっただけ、かもしれない。 今日は35キロ歩く予定なので、しっかりと朝ごはん。オレンジ2つとヨーグルト、カ…

Night10 宿選びは直感で

今夜は洗濯したい。この街には評判のいい公営の宿もあるが、公営はそれなりに混んでいるだろう。洗濯機が使えなかったり、明日に備えて気を使う、という事態もできれば避けたい。 ということで、民営の宿で良さそうなところを探す。ネットで評判の一番いいと…

Day10 足踏み

何もない宿にも自販機はある。コーヒーを買い、優雅(?)に朝ごはんの最中に、宿の管理人登場。朝の挨拶を済ますと、「もう8時だ、出て行け」との宣告。いや、確かにそう書いてあるけど、外真っ暗だし。。。怒られるのは嫌なので、そそくさと準備し、8時半には…

Night9 Nothing, but...

今日の目的地はAs Seixas。何もない村。建物自体かろうじて何軒かある程度。バルもレストランもスーパーもない。宿に着いた瞬間に、寝るだけだけどいいか、と念を押される。こちら、承知の上。このこともあり、お昼は何としてもしっかり食べておきたかったわ…

Day9 Buen Caminoという言葉

今日泊まったアルベルゲは、部屋の電気が7時に自動点灯し、なんだか強制的に起こされる。瞑想兄は不満そうだが、こちらはまぁ、起きていたので不自由はない。 いそいそと準備をし、瞑想兄に「先に行くね」と挨拶。再会を約束しながら、最後は「Buen Camino」…

Night8 別れの夜

朝、一緒に出発した瞑想兄。前から足にできたマメが痛いと言っていたが本格的に痛くなったらしく、今日はゆっくり歩く、と言ってすぐに別れてしまった。多分到着は遅いだろうから、昨日のお礼に今晩は自分がインドカレーを作ろうかと考えていたものの、今夜…

Day8 番犬

父親にうなぎを買ってきて、と頼まれる夢を見て、目が覚めた。目が覚めて、あぁ、今スペインだった、と思い出す。 朝9時に出発。今日は足が快調だ。始め1時間は登りの道であるものの、あとはほぼフラットな道。雨は降っているが、気になるほどではない。つま…

Night7 慣れてきた実感

朝からの雪も、今日の宿に着く頃には上がり、空には虹がかかっていた。なんとなく、今日の努力が祝福された気になる。 早く着いたこともあり、散歩がてら村のバルに出かけ、今日一杯目のカフェコンレチェ。おやつにチュロスももらった。塩味もありつつ、ザラ…

Day7 ローカルルール

今いるFonsagradaの街は、この数日間で一番大きな街。銀行もあるので、少しだけATMで現金を増やす。適当にやってみたけど、なんとかなるものだ。 今朝は雪。iPhoneの表示によると、着氷性の雨、という見たことない表記。ベチャベチャしたみぞれ、みたいなも…

Night6 タコの本場

この旅では、アルベルゲと呼ばれる巡礼者向けの宿に泊まっているが、アルベルゲには、公営のものと、民営のものがあり、公営の方が安く(5ユーロ)、民営の方が高く(10ユーロ)設備が良くなる。 とはいえ、オフシーズンということもあり選べるほど数もなく、泊…

Day6 ギブアップも大事

こっちの天気予報は割と正確に当ててくる。今日の予報は雪。山越えを控えた今日、雪は嫌だなぁ。 朝はとにかく何かをお腹に詰めることに決めた。カフェコンレチェと、パン。こっちのパンは堅いことがほとんど。歯を悪くしたら大変だ。 朝9時に出発。なんとか…

Night5 旅は道連れ、世は情け

瞑想ガイズに連れられて、近くのペンションへ。15ユーロで、バスルーム共有。バスルーム占有のプランもあったが、他にお客さんもいないだろうし、という瞑想ガイズの言葉に、それもそうだ、と安く仕上げた。 まだ、チェックインには早いと、バーコーナーで待…

Day5 孤独の意味を知る

冬のCaminoは孤独である、ということがネガティブポイントとして書かれている。むしろ孤独の方がいい、マイペースに行けるし、コミュニケーションも面倒にならない、出発前はそんな風に思っていた。 しかしながら今日、まだ寝ている瞑想ガイズより先にアルベ…

Night4 相部屋デビュー

遭難寸前で、這々の体で今日の目的地、Berducedoに到着。ここのアルベルゲは評判が芳しくないが、、、やむなし。というか、今夜はベッドの上で寝られるだけでありがたいと思え。 牧場の端っこの、まだ若干牛のにおいも残る場所に宿はある。おや、ドアが開い…

Day4 p.m. 危機一髪

ご機嫌な足取りで下山。周りを見る余裕すらある。 さすが1000メートル超えの標高。眼下に見える川が低くて、少し怖いくらい。 川と言えば、今いるアストゥリアス州は湧き水も多く、売っている地元の水がおいしい。軟水なのか、ガス入りもガス無しも、すいす…

Day4 a.m. 判断

今日の日は長くなるのでa.m.とp.m.に分けます。 早く出た答えは良い答え、と以前会社の先輩が言っていて、なるほどなーと思っていた。一方で、他人の声は大体正しい、というのも案外信じている。 何かと言うと、今日は今回の旅で一番の難所と言われる山越え…

Night3 お腹いっぱい

昔、どうしてもちゃんこ鍋が食べたくて、広尾の玉海力に一人で行って、2人前出してもらったことがある。あれはお腹いっぱいになったなぁ。。。 と、今夜はそんなことを思い出した。明日のために食事はちゃんと食べよう、と宿に併設されたレストランで食事。…

Day3 霧の中を散歩

予報通り今日から雨。残念ながらこればかりは仕方ない。 部屋から見えるSalasの街並み。これまた8時半頃。やっぱり暗い。 優雅にオレンジを2つ食べて、雨具を着込んでいざ出発。今日は朝から山越え。一気に標高差500メートルを上がっていく。雨しぶきは心地…

Night2 Salasいいとこ!

日中の道すがら、木にくくりつけてある、アルベルゲの広告。確かに予約しておかないと、いざ空いてなかったら困る。携帯を取り出し電話。どうやら問題なく泊まれるようだ。 今日の目的地Salasの街は、パズーがミートボールを持って走ってそうな、そんな素敵…

Day2 北スペインの朝は遅くて寒い

昨晩早い時間から爆睡したことと、時差の都合もあって、5時過ぎに目を覚ます。おおー、さすがに冷える。 外は暗いけど7時半も過ぎたのでそろそろ出発。コーヒーも飲みたいし。外に出るとなんと! まだ真っ暗。 ちなみに8時前。真ん中の光は私のヘッドライト…

Night1 アルベルゲ

初日は歩きで無理しない、と決めた一番の理由は、今日は巡礼者用の宿、アルベルゲに泊まろうと考えていたから。アルベルゲは、バックパッカー用のドミトリー、が近いイメージかと思う。ベッドは相部屋、もちろん風呂トイレは共同。ちなみにベッドは寝袋持参…

Day1 歩き始めは晴天!!

予定の便に乗れず、一夜明けて朝一の便で移動。オビエドまでの直行便がないため、マドリッドまで行って、さらに乗継ぐ。効率は悪いが、仕方ない。。。 しかし、怪我の功名というもので、朝の便になったことで、これから自分が歩く土地を空から見ることができ…

乗継失敗

定刻より少し早くロンドンに到着、、、荷物は預けず機内持ち込みだけにして、移動はとにかくダッシュ!!!、、、したのですが、無情にもギリギリ間に合わず、予定の便に乗れず。。。 ヒースロー空港は広かった。。。そして、BAのカウンターは全く進まず、対…

出発前夜

いよいよ明日出発。髪を切ってから行きたかったなーとか思いながらパッキング。このところ東京は寒くて、スペインも寒いのかな、と少しだけ不安になる。 荷物はこんなもんかーといった量。それなりに詰まっている。必需品、とよく書かれてるサンダルがかさば…

準備完了(ほぼ)

土曜の朝には空港に向かわねばならないため、このお正月休みで準備はほぼ完了。 レインウェア上下 リュックサック トレッキングシューズ 寝袋 防水の手袋 あったかい帽子 などなど、結構多くのものを新調した(セール時期で良かった!)。「冬」と「雨もしくは…

予定は未定

休みの都合により、1月の7日に日本を出発。ヒースローでは80分しかない乗継時間で、なんとかオビエドに向かう予定になっている。まずここで飛行機に乗れないリスク有り。かなり不安。 無事にオビエドに着いたら、翌朝観光事務所かカテドラルにて巡礼中に使う…

冬のスペイン

インターネットで情報収集したところ、今回の旅の懸念は、 1・1月は最も人の少ない時期だから、孤独だし、宿も空いてないところがあるよ! 2・標高1000mくらいの山中は雪も結構降るよ!最後は雨も多くなるはずだよ! 風も強いから寒いよ! 3・そもそもPrimit…